シルバーウィークとは、9月の敬老の日と秋分の日が近づいてできる連休のことで、旅費が高騰しやすい一方、行き先と予約の工夫しだいで費用を大きく抑えられる時期です。
マネースタディ埼玉では、公開されている観光統計をもとに、この連休の旅行費用の相場・混雑を避ける行き先・旅費の節約術を整理しました。狙い目はシンプルで、「早期予約」と「連休のピークを1日ずらす」ことです。2027年の日並びも内閣府の公表値から先に確定させています。
この記事でわかること
- 2026年・2027年の連休日程と、旅行の狙い目になるタイミング
- 連休の旅行費用の相場と、費用を左右する3つの要素
- 9月が「穴場」になる理由を、宿泊者数の実数で確かめる方法
- 混雑を避けて安く行ける国内・海外の旅行先10選
- 旅費を1〜3割抑えるための具体的な節約テクニック

シルバーウィークはいつ?2026年・2027年の日並びを確定させる
2026年の連休は、9月19日(土)〜9月23日(水・秋分の日)の5連休でした。9月21日(月)が敬老の日、23日(水)が秋分の日。2つの祝日に挟まれた22日(火)も祝日法第3条第3項による休日になるため、土曜から水曜まで5日続けて休みになりました(出典:内閣府「国民の祝日」について)。この5連休は2015年以来の並びで、敬老の日が9月21日かつ秋分の日が9月23日という条件がそろった年に限って成立します。
そして次の計画に直結するのが2027年です。内閣府が公表している令和9年の国民の祝日によると、敬老の日は9月20日(月)、秋分の日は9月23日(木)。並びは次のようになります。
- 9月18日(土)・19日(日)・20日(月・敬老の日)=3連休
- 9月21日(火)・22日(水)=平日
- 9月23日(木・秋分の日)=単独の祝日
- 9月21日・22日の2日を休めば、9月18日〜9月23日の6連休(24日の金曜も休めば9月26日まで9連休)
2027年は5連休が自動では成立しません。そのぶん、有給を2日使える人と使えない人で選べる行き先が大きく分かれる年になります。休みを取る相談は早いほうが有利です。
旅行の狙い目は、混雑と料金がピークになる連休初日・中日を外すこと。宿泊料金は予約状況に応じて日ごとに変わるため、出発を1日前倒しするか最終日をずらすだけでも、同じ宿の料金が変わることがあります。初日の午前と最終日の夕方に交通が集中する点は、どの年も共通しています。
シルバーウィーク旅行の費用相場はどのくらい?【公的データで確認】
旅行費用は「交通費・宿泊費・旅行先での消費」の3つで大きく決まります。まず全体感をつかむために、公的な統計を確認しておきましょう。
国土交通省観光庁のデータによると、2025年の日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円(前年比6.5%増)でした。このうち宿泊旅行の消費額は21兆7,211億円(前年比6.8%増)です(出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」)。さらに直近の速報値では、宿泊旅行1人1回あたりの旅行支出が前年同期比3.9%増の7万1,414円まで伸びています。旅行単価そのものが上昇基調にあることがわかります(出典:トラベルボイス、観光庁「旅行・観光消費動向調査」2026年1〜3月期速報値を報じた記事)。連休はこの平常時の単価にさらに需要集中が重なるため、対策なしで臨むと出費がかさみやすい時期といえます。
2026年8月24日に公表された最新の1次速報でも、この上昇基調は続いています。2026年4〜6月期の日本人国内旅行消費額は前年同期比11.7%増の7兆5,361億円、うち宿泊旅行消費額は同13.6%増の5兆9,578億円でした。旅行者数も前年同期比3.3%増の1億4,958万人(うち宿泊旅行7,743万人・同6.4%増)と伸びています。1人1回あたりの旅行支出(全目的平均)も同8.2%増の5万381円まで上がりました。出典はトラベルボイスが報じた、観光庁「旅行・観光消費動向調査」2026年4〜6月期1次速報値です。単価も旅行者数も同時に伸びている局面のため、9月のシルバーウィークも例年以上に予約が埋まりやすいと見ておくと安心につながります。
なぜ連休は割高になるのかというと、需要が一点に集中し、航空券や宿の変動料金が引き上げられるからです。また9月下旬は台風の影響を受けることもあるため、予約前に取消・日程変更の条件を確認しておくと無駄な出費を防げます。
| 費用項目 | 高くなりやすい条件 | 節約の方向性 |
|---|---|---|
| 交通費 | 連休初日の午前・最終日の夕方 | 時間帯をずらす/早割・回数券 |
| 宿泊費 | 連休中日・人気観光地 | 1日ずらす/近隣エリアに泊まる |
| 現地消費 | 観光地価格の飲食・土産 | クーポン・地域応援割の活用 |
シルバーウィークに旅費が高くなるのはなぜ?【料金が動く仕組み】
連休に旅費が上がる背景にあるのは、需要の集中と変動料金の仕組みです。航空券や宿泊料金の多くは、予約状況に応じて価格が上下する「ダイナミックプライシング」で決まります。予約が埋まるほど残りの席や部屋の価格は引き上げられ、連休のように需要が一点に集まる時期ほど、上昇のスピードは速くなりがちです。
前述の観光庁データが示すとおり、日本人の国内旅行消費額は前年を上回るペースで伸びています。同じ行き先でも「いつ予約するか」「連休のどの日に動くか」によって、総額が1〜3割(およそ10〜30%)変わることは珍しくありません。
なぜなら、料金は「早い時点ほど安く、締め切りに近づくほど高い」方向に動きやすいからです。だからこそ、料金が上がりきる前の早期予約と、ピーク日を1日ずらす工夫が効いてきます。
混雑を避けて安く行ける国内旅行先7選
ここでは、連休でも比較的コストと混雑を抑えやすい国内の行き先を挙げます。いずれも「主要観光地の近くにある落ち着いたエリア」という共通点があります。その理由は、有名観光地から少し外れることで宿泊料金の競争が働きやすくなるからです。
- 金沢近郊(能登・加賀温泉郷):北陸新幹線で行きやすく、市街より温泉地に泊まると割安。
- 山陰(鳥取・島根):連休でも比較的すいており、宿の選択肢が残りやすい。
- 東北(青森・秋田):残暑を避けられ、食のコスパが高い。
- 四国(高知・徳島):都市部からの距離がある分、料金が落ち着きやすい。
- 信州(松本・安曇野):涼しく、車があれば宿泊費を抑えやすい。
- 山陽(尾道・倉敷):街歩き中心で現地消費を抑えやすい。
- 南紀(和歌山):関西からの日帰り〜1泊でコストを圧縮できる。
※料金・混雑の傾向は一般的な目安です。旅行先を選ぶときは、予約サイトのカレンダーで料金の谷になっている日を探すと失敗が少なくなります。2026年の旅行先選びの全体像は2026年旅行トレンドでも整理しているので、あわせて確認すると候補を絞りやすくなります。

近場で満足度が高い海外・穴場の旅行先3選
円安の影響もあり、2026年時点では「近くて滞在費が抑えやすい」行き先が現実的です。
- 韓国(ソウル・釜山):仁川国際空港までのフライトが短く、現地の食費を抑えやすい。
- 台湾(台北・台南):桃園国際空港便の便数が多く治安と物価のバランスがよいため、初めての海外にも向く。
- ベトナム(ダナン):ダナン国際空港からビーチと都市を両方楽しめ、滞在費が比較的低い。
実のところ、海外は航空券が費用の大半を占めます。連休のピーク便を避け、平日発着を組み合わせられるかが分かれ目です。
そもそも9月が穴場になる理由【宿泊者数の実数で確認】
「シルバーウィークは混む」は正しいのですが、1年の中で見ると9月そのものは繁忙期ではありません。ここは印象ではなく実数で確かめられます。
観光庁「宿泊旅行統計調査」の推移表によると、2025年(令和7年)の日本人延べ宿泊者数は、8月が5,311万人泊で年間最多でした。これに対して9月は4,140万。9月は8月より約22%少ない計算になります。10月は4,288万、11月は4,221万で、9月とほぼ同水準です。
| 月 | 日本人延べ宿泊者数(2025年・単位:万人泊) | 8月との差 |
|---|---|---|
| 8月 | 5,311 | —(年間最多) |
| 9月 | 4,140 | 約22%少ない |
| 10月 | 4,288 | 約19%少ない |
| 1月(年間最少) | 3,340 | 約37%少ない |
つまり、9月の混雑は「連休の5日間に集中しているだけ」で、月全体としてはお盆より2割すいている月だということ。ここから、穴場を見分ける目安が3つ導けます。
- 連休の外側1日に寄せる:連休初日の前日、または最終日の翌日へ1泊ずらすと、9月本来の相場に近づく傾向があります。
- 主要観光地から30分〜1時間の周辺エリアを見る:中心部が満室でも、周辺は9月の平常在庫が残っていることがあります。
- 10月・11月への振り替えも検討する:宿泊需要は9月とほぼ同水準です。連休にこだわらないなら、紅葉期の平日が有力な代替になります。
穴場を「有名でない場所」と読み替えると失敗します。飲食や交通が薄い土地は現地の出費が読みにくいためです。穴場は主流から少し外れた場所と日であって、何もない場所ではありません。
旅費を賢く抑える5つの節約テクニック【マネースタディ埼玉】
ここからは、マネースタディ埼玉が家計目線で整理した、連休旅行の節約術です。
- 早期予約を徹底する:航空券・宿は早いほど選択肢と割引が多い。料金カレンダーはスクリーンショットで保存しておくと、日ごとの価格差を後から比較しやすくなる。
- ピークを1日ずらす:初日・中日を避けるだけで宿泊費が下がりやすい。
- 交通と宿のセット(ダイナミックパッケージ)を使う:単品より割安になりやすい。
- 自治体の観光クーポン・地域応援割を確認する:対象期間なら現地消費を圧縮できる。
- キャッシュレス・ポイント還元を組み合わせる:交通系ICやQR決済の還元を旅行費に充当。
旅行前に「交通・宿・現地」の3項目で予算の上限を決めてから予約するのもおすすめです。上限を先に決めておけば、連休のムードにのまれて予算オーバーする失敗を防ぎやすいはずです。早期予約とピークずらしを組み合わせるほど、宿泊費を抑えられる余地は大きくなります。より幅広い節約テクニックは節約旅行の賢い方法7選でも紹介しています。
シルバーウィーク旅行のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| まとまった連休で遠出しやすい | 交通・宿泊費が高騰しやすい |
| 残暑がやわらぎ過ごしやすい | 台風シーズン終盤で天候リスクがある |
| 観光地のイベントが多い | 人気スポットは混雑しやすい |
一方で、工夫しだいでデメリットの多くは軽減できます。天候リスクは旅行キャンセル保険や、無料で日程変更・取消ができるプランでカバーできます。
連休に限らず一泊二日で出かけるときの費用の考え方は一泊二日の旅行で穴場はどう選ぶ?2026年の費用と移動時間の目安で、年末年始の混雑を外す方法は年末年始の旅行で穴場を選ぶ|混雑ピークを外して旅費を抑えるで整理しています。
よくある質問(連休旅行の節約FAQ)
シルバーウィークの旅行予約はいつがベストですか?
航空券や人気宿は2〜3か月前から埋まり始めるため、日程が決まったら早めの予約が有利です。直前は割引が出ることもありますが、選択肢は大きく減ります。
連休でも安く泊まるコツはありますか?
人気観光地の中心部ではなく、電車や車で30分ほど離れたエリアに泊まると宿泊費が下がりやすくなります。連休の中日を避けるのも効果的です。
国内と海外、どちらが節約になりますか?
近場の国内旅行のほうが交通費を抑えやすい一方、韓国・台湾など近距離の海外は現地物価が低く、滞在費で差がつくこともあります。総額で比較するのがおすすめです。
子ども連れでも費用を抑えられますか?
子ども料金や家族向けプラン、自治体のクーポンを組み合わせると総額を抑えられます。移動時間が短い行き先を選ぶと、旅行先での出費もコントロールしやすくなります。
2027年のシルバーウィークはいつですか?
内閣府の公表値では、2027年(令和9年)の敬老の日は9月20日(月)、秋分の日は9月23日(木)です。9月18日(土)から20日(月)までの3連休と、単独の祝日23日に分かれます。21日・22日の2日を休めば9月18日〜23日の6連休になります。24日(金)も休めば9月26日まで9連休です。
連休直前でも予約できますか?
選択肢は絞られますが、方法はあります。連休の中日を避けて初日・最終日発に寄せる、主要観光地から30分〜1時間ほど離れたエリアに範囲を広げる、直前割やキャンセル待ちの通知を予約サイトで設定しておく。この3つを組み合わせると、直前でも空きを見つけやすくなります。
マネースタディ埼玉の視点:埼玉在住者の「連休旅行を安くする」現実解【2026年9月】
ここまで一般的な節約術を整理してきましたが、最後に、家計目線でマネースタディ埼玉が特に重視している判断軸を補足します。連休の中日とその前後1日とでは、宿泊料金の見え方が大きく変わることも珍しくありません。人気の高い日ほど部屋数が先に埋まり、価格が上がりやすいからです。要するに、行き先を大きく変えるより「動く日を1日ずらす」ほうが、手間をかけずに効く場面が多いという印象です。
埼玉から出発する場合、大宮駅には東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線が停車するため、始発に近い時間帯を選べば座席を確保しやすくなる点も見逃せません。また、連休のムードで財布のひもが緩む前に、交通・宿・現地の3項目に予算の上限を割り振っておくと、支出のコントロールがぐっと楽になるはずです。旅費の原資は日常の家計からも生み出せます。あわせて固定費の見直しチェックリストやふるさと納税の上限額シミュレーションを活用すれば、旅行の予算をより無理なく確保できます。
まとめ:シルバーウィークは「早期予約×ピークずらし」で賢く旅する
要するに、旅行費用を抑えるポイントは次の4つに整理できます。
- 連休のピーク(初日午前・最終日夕方・中日)を避ける
- 9月は8月より宿泊需要が約22%少ない月。連休の外側1日へずらすと平常相場に近づく
- 交通・宿は早期予約とセットプランで固める
- 自治体クーポンとキャッシュレス還元で現地消費を圧縮する
2027年は9月18日〜20日の3連休と、単独の秋分の日23日という並びです。5連休が自動で成立しない年なので、有給2日の使いどころを早めに決めた人ほど選択肢が残るはず。観光庁の統計が示すとおり国内旅行の消費額は前年を上回るペースで伸びており、行き先と予約の工夫が家計への影響を左右します。マネースタディ埼玉では今後も、暮らしとお金にまつわる実用的な情報を発信していきます。
最終更新:2026年9月22日
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