節約・お金

お盆の旅行はどこが穴場?2027年の日並びと旅費の下げ方

お盆の旅行で言う穴場とは、有名観光地そのものではなく「日・場所・泊数のどれかを主流からずらすことで、同じ予算でも満足度が下がりにくい行き先」のことです。

8月は1年で最も宿が埋まる月で、需要が集中するぶん料金も上がります。マネースタディ埼玉では、公的統計で確認できる混雑のかたちと2027年の日並びから、旅費を下げる順番を組み立てました。

この記事でわかること

  • 2027年のお盆の日並びと、連休の作り方
  • 8月に旅費が上がる理由を、宿泊者数の実数で確認する方法
  • 「日・場所・泊数」の3軸で穴場を選ぶ手順
  • 1人あたりの旅行単価から予算を逆算する考え方

2027年のお盆はいつ?山の日と日並びを先に押さえる

先に日程を固定してしまうほうが、行き先探しは早く終わります。内閣府「国民の祝日について」によると、2027年(令和9年)の山の日は8月11日です。この日は水曜にあたります。

お盆そのものは祝日ではありません。法律上の休みは山の日だけで、8月13日から16日にかけての盆休みは、企業や学校の慣習として定着してきたものです。だから勤め先によって休みの形が変わります。

2027年の8月をカレンダーで並べると、次のようになります。

  • 8月11日(水)=山の日
  • 8月12日(木)・13日(金)=平日
  • 8月14日(土)・15日(日)=週末
  • 8月16日(月)=平日

つまり、12日と13日の2日を休むと8月11日から15日までの5連休になります。16日も足せば6連休です。逆に言えば、この5日間に旅行需要が濃く集まると予想できます。混雑と料金のピークは8月11日〜15日と見て計画を立てると、外すべき日がはっきりします。

令和8年(2026年)及び令和9年(2027年)の「国民の祝日」は、以下のとおりです。(中略)山の日 8月11日

お盆に旅費が上がる仕組み|8月は年間で最も宿が埋まる月

なぜなら、宿泊需要そのものが8月に突出しているからです。ここは感覚ではなく実数で確かめられます。

観光庁「宿泊旅行統計調査」のページで公開されている推移表(都道府県別 日本人延べ宿泊者数・月別)によると、2025年(令和7年)は8月が最多で、5,311万人泊に達しました。逆に最少となった1月は3,340万にとどまります。8月はその約1.59倍で、年間の月平均(約4,010万)と比べても約1.33倍という水準です。

同じ夏でも差は小さくありません。6月は3,584万で、8月はその約1.48倍。9月は4,140万なので、8月から9月へ動かすだけで約22%分の需要が引いた市場に移れる計算です。

日本人延べ宿泊者数(2025年・単位:万人泊) 8月との差
8月 5,311 —(年間最多)
7月 4,241 約20%少ない
9月 4,140 約22%少ない
6月 3,584 約33%少ない
数値は観光庁「宿泊旅行統計調査」推移表(都道府県別 日本人延べ宿泊者数・月別)から抜き出し、1万人泊未満を四捨五入したもの

宿や航空券の多くは、予約が埋まるほど残りの在庫が高くなる仕組みで販売されています。需要が濃い週に在庫が薄くなれば、同じ部屋でも表示価格は上がります。お盆が高いのは、業者が便乗しているというより、この在庫の減り方がそのまま価格に出るためです。※混雑の度合いは地域によって差があります。

お盆の時期に混み合う駅のホームと、ひと気の少ない地方路線の対比イメージ
お盆の時期に混み合う駅のホームと、ひと気の少ない地方路線の対比イメージ

お盆の穴場を選ぶ3つの軸|日・場所・泊数のどれをずらすか

穴場探しがうまくいかないときは、たいてい「場所」だけを動かそうとしています。動かせる変数は3つあり、家計への効き方がそれぞれ違います。

ずらす軸 具体策 向いている人
日をずらす 8月11日〜15日を避け、8月8日〜10日か17日以降に寄せる 有給の融通が利く人
場所をずらす 主要駅・主要観光地から車や電車で30〜60分の周辺エリアに泊まる 日程を動かせない人
泊数を変える 2泊3日を1泊2日に短縮し、浮いた分を食事や体験に回す 同行者の人数が多い人

一方で、3つ全部を同時に動かすと旅行そのものの満足度が落ちます。優先順位をつけるなら、効き方が最も大きいのは「日」です。次が「場所」で、「泊数」は最後の調整弁だと考えると決めやすくなります。

猛暑も見落とせない条件になりました。気象庁「日本の季節平均気温」によると、2026年夏(6〜8月)の日本の平均気温は基準値(1991〜2020年平均)から+1.02℃で、1898年の統計開始以降5番目に高い値でした。上位には2025年(+2.36℃)、2024年・2023年(いずれも+1.76℃)が並びます。真夏日の屋外観光を前提にした行程は、近年の気温では体力もお金も消耗しがちです。標高の高い高原や、屋内施設が集まる街を候補に入れておくと安全側に倒せます。

予算の立て方|1人あたりの単価から逆算する手順

金額の感覚が合っていないと、どれだけ安い宿を探しても満足できません。まず全国平均という物差しを1本持ちます。

観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年年間値(確報)の概要資料によると、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出は48,424円/人(前年比3.9%増)でした。宿泊旅行にかぎると72,412円/人で、伸び率は4.4%。日帰り旅行は20,000円/人、伸び率2.4%となっています。この単価には参加費・交通費・宿泊費・飲食費・買物代・娯楽等サービス費が含まれます。

  1. 人数×72,412円で上限の目安を出す:4人家族なら約29万円が全国平均ライン。ここを超えるなら、超える理由を一言で説明できるかどうか。
  2. 交通・宿・現地の3つに配分する:目安は交通4割・宿4割・現地2割。遠方ほど交通の比率が上がります。
  3. 宿の枠を先に確定する:日と場所をずらすのは、この枠に収めるための作業です。
  4. 現地費用に上限を書いておく:土産と外食は現地で膨らみがち。1日あたりの上限をメモしておくと歯止めになります。
  5. 取消条件を確認して押さえる:台風や体調不良で動かせる余地があるかどうか。ここで実質の負担が変わってきます。

参考までに、ならして見た国内旅行全体の単価は48,424円/人です。宿泊旅行の72,412円/人と比べると、日帰りを混ぜるだけで平均が下がることがわかります。全日程を宿泊で埋めない設計も、立派な節約策になります。

やりがちな失敗と注意点

費用を下げたつもりで、かえって総額が増える型がいくつかあります。

  • 宿だけ安い場所に取る:駅から遠い宿は、タクシーやレンタカーの追加で差額が消えることがあります。移動手段まで込みで比べてください。
  • 取消不可プランで最安を取る:8月は台風の影響を受ける年もある。変更できない予約は、天候が崩れた時点で全額が無駄になります。
  • 「穴場」を無人の場所と読み替える:飲食店や交通が薄い土地では、現地での出費と移動が読みにくい。穴場とは「主流から少し外れた場所」であって、何もない場所ではありません。
  • 子ども料金を後回しにする:寝具や食事の有無で料金区分が変わる。人数を入れた状態で検索しないと、比較そのものがずれてしまいます。

連休ごとの混み方は、時期によって性格がまるで違う。年末年始の外し方は年末年始の旅行で穴場を選ぶ|混雑ピークを外して旅費を抑える、春の大型連休はゴールデンウィークの旅行で穴場を選ぶ|2027年の日並びと旅費の抑え方で整理しています。泊数を短くする方向で考えるなら一泊二日の旅行で穴場はどう選ぶ?2026年の費用と移動時間の目安も参考になります。

よくある質問(お盆旅行の費用FAQ)

お盆の旅行はいつ予約すればいいですか?

日程が決まった時点が一番早い予約タイミングです。8月は年間で最も宿泊需要が集中する月なので、在庫が減るほど価格は上がりやすくなります。取消条件が緩いプランを先に押さえ、あとから比較する進め方が現実的です。

お盆を1日ずらすと、どれくらい変わりますか?

金額の変化幅は宿や地域によって違うため、一律の数字は出せません。ただ2025年の実数では、8月と9月で日本人延べ宿泊者数に約22%の差がありました。需要が薄い日に動くほど在庫が残りやすく、価格が落ち着く方向に働きます。

お盆の穴場はどうやって探しますか?

主要観光地を決めてから、そこへ30〜60分で行ける周辺エリアの宿を検索してください。中心部が満室でも周辺は残っていることがあります。予約サイトの料金カレンダーで、価格が谷になっている日を先に見つける方法も有効です。

家族4人だと予算はいくら見ればいいですか?

全国平均を物差しにすると、宿泊旅行の1人1回当たり旅行支出は72,412円/人(2025年・観光庁)なので、4人で約29万円が目安になります。交通4割・宿4割・現地2割で配分し、超えそうなら日か泊数を調整します。

暑さを避けるにはどこを選べばいいですか?

標高の高い高原や、屋内施設がまとまっている街が候補になります。2026年夏の日本の平均気温は統計開始以降5番目に高い水準でした。屋外中心の行程は、休憩と水分の費用まで見込んでおくと安心です。

まとめ

ポイントは、行き先探しより先に日程を決めることです。

  • 2027年の山の日は8月11日(水)。12日・13日を休めば8月11日〜15日の5連休になり、そこが混雑と料金のピークになる
  • 2025年の日本人延べ宿泊者数は8月が5,311万人泊で年間最多。9月は4,140万で約22%少ない
  • 宿泊旅行の1人1回当たり旅行支出は72,412円/人(観光庁・2025年)。ここから逆算して交通4割・宿4割・現地2割に配分する

お盆の旅費は、日・場所・泊数のどれをずらすかで決まります。マネースタディ埼玉では、連休ごとの混み方と家計の組み立て方をこれからも追いかけていきます。


最終更新:2026年9月22日

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人の感想・見解を含みます。日程・料金・制度は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

※統計の数値は公表時点のものです。速報値は確報で改定されることがあります。

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マネースタディ埼玉 編集部
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マネースタディ埼玉 編集部
節約・家計管理と旅行費用の編集担当
節約・家計管理・資産運用に加えて、旅費を抑えて楽しむ旅行(穴場の選び方、連休を安く過ごす方法)を埼玉から実践ベースで発信しています。公的統計と一次情報を確認したうえで、家計目線で整理することを大切にしています。