この記事の結論
ゴールデンウィークの穴場は、行き先を探すより先に動く日にちを決めると見つかります。2027年の大型連休は5月1日(土)から5月5日(水)までの5連休で、混雑は前半と後半に山ができる形です。マネースタディ埼玉では、祝日の並び・高速道路の渋滞予測・旅行消費の公的データを手がかりに、旅費を抑えながら空いている日を選ぶ手順を整理しました。
ゴールデンウィークの穴場は「場所」より「日にち」で決まる
ゴールデンウィークの穴場とは、同じ行き先でも人出と価格が下がる日程を選んだ旅のことです。観光地そのものに「空いている名所」が隠れているわけではありません。
なぜなら、大型連休の混雑は祝日の並びに強く縛られるからです。多くの人が同じ日に出発し、同じ日に戻ってくる。裏を返せば、その山を1日ずらすだけで宿の在庫も道路の流れも変わってきます。
行き先から探し始めると、候補地の数だけ調べ物が増えていくでしょう。日にちから決めれば、調べる範囲はぐっと狭まります。マネースタディ埼玉が旅費の話を扱うとき、まずカレンダーを開くのはこのためです。

2027年のゴールデンウィークはいつ?祝日の並びを確認する
連休の形を決めるのは祝日です。内閣府「国民の祝日について」によると、2027年(令和9年)の4月と5月の祝日は、昭和の日 4月29日、憲法記念日 5月3日、みどりの日 5月4日、こどもの日 5月5日です。
この日付を曜日に当てはめると、連休の形が見えてきます。
| 日付 | 曜日 | 扱い |
|---|---|---|
| 4月29日 | 木 | 昭和の日(単独の祝日) |
| 4月30日 | 金 | 平日(ここを休むと7連休) |
| 5月1日〜2日 | 土・日 | 週末 |
| 5月3日〜5日 | 月・火・水 | 憲法記念日・みどりの日・こどもの日 |
| 5月6日〜7日 | 木・金 | 平日 |
つまり2027年は、4月29日の木曜が飛び石になり、5月1日から5日までが5連休という形。4月30日の金曜に休みを1日足せば7連休までつながります。
ここで押さえておきたいのは、飛び石の29日と5連休の中日では、混み方がまったく違うという点です。連休が長い年ほど出発日は分散しますが、2027年のように5連休が固まる年は、初日と最終日に負荷が集まりやすくなります。
混む日と空く日は高速道路の公表データで読める
体感ではなく数字で混雑を見る方法があります。高速道路会社が毎年公表している混雑の見通しがそれです。
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)は令和8年3月25日に予測を公表しました。対象期間は令和8年(2026年)の4月25日から5月6日までの12日間でした。同社管内の10km以上の交通集中渋滞は115回と見込まれ、前年の令和7年の実績は111回でした。全国版では同じ期間の予測が375回とされ、前年比で2割ほどの増加が見込まれています。
「休日割引が適用されません。混雑する日時を避けた『分散利用』にご協力ください」
― 東日本高速道路株式会社「ゴールデンウィーク期間の高速道路における渋滞予測について」(令和8年3月25日公表・2026年のゴールデンウィークが対象)
この一文は、旅費の面でも見逃せません。ふだんの週末に効いているETCの休日割引が、大型連休の一部の日には適用されない扱いになります。同じ距離を走っても、日にち次第で高速代が変わるわけです。
2026年の予測では、下り方面は5月2日・3日、上り方面は5月4日・5日が要注意日とされていました。年によって曜日は動きますが、「行きは連休前半、帰りは連休後半に山ができる」という形はおおむね共通しています。ねらい目は、この山の外側です。
旅費を抑える3つの型:近場・後半ずらし・平日足し
日にちを動かす方向は、大きく3つに分かれます。どれを選ぶかで、削れる費用も我慢する点も変わってきます。
| 型 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 近場型 日帰り・1泊で移動を短く |
交通費と宿泊費の両方が下がる。渋滞に巻き込まれても被害が小さい | 「遠出した」満足感は得にくい。近隣の観光地は同じ発想の人で混む |
| 後半ずらし型 5月4日以降に出発 |
下り方面の混雑ピークを外せる。宿の在庫が戻りやすい | 帰りが連休最終日に重なると上りで渋滞に当たる |
| 平日足し型 4月30日や5月6日に休みを取る |
平日の宿泊料金を1泊分でも拾える。移動も空く | 有給が必要。学校行事や仕事の都合と衝突しやすい |
どの型にも共通するのは、ピークの日をひとつ外すだけで効果が出るという点です。連休をまるごとずらす必要はありません。
近場型を選ぶなら、埼玉から動ける範囲の一泊旅も候補に入ります。距離と費用の目安は一泊二日の旅行で穴場はどう選ぶかで整理しているので、あわせて読むと組み立てやすいはずです。

旅行にいくら使われているのか、公的データで枠をつかむ
予算を決めるときは、世の中の規模感を知っておくと迷いが減ります。手がかりになるのが観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」(2026年4月30日公表)。同調査によると、2025年の日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円(2019年比22.1%増、前年比6.5%増)でした。内訳は宿泊旅行消費額が21兆7,211億円、日帰り旅行消費額が5兆634億円となっています。
宿泊と日帰りの差は4倍を超えます。なぜなら、泊まると宿泊費に加えて飲食や土産の支出も積み上がるからです。日帰りに切り替えるだけで支出の構造が変わる、と考えると近場型の効き目が見えてきます。
もっとも、この数字は全国の合計であって、ひとりの旅の相場ではありません。自分の予算は、交通費・宿泊費・現地費の3つに分けて積み上げるほうが実態に合います。細かい削り方は節約旅行の賢い方法7選にまとめました。
穴場を絞り込む5つの手順
ここまでの材料を、実際の手順に落とし込みます。
- 祝日の並びを書き出す。内閣府の一覧で日付を確認し、曜日を当てはめて連休の形を把握しておきましょう。
- ピーク日に印をつける。渋滞予測の要注意日と、連休の初日・最終日を候補から外します。
- 出発日を1日ずらす。前にずらすか後ろにずらすかで、行きと帰りのどちらが楽になるかが決まる形です。
- 行き先を距離で絞る。移動時間が2時間を超えると渋滞の影響を受けやすくなるため、近場型なら1〜2時間圏を軸にします。
- 宿と交通を同じ日で取り直す。日にちを動かした結果、在庫や料金がどう変わるかを必ず見比べてください。
5つのうち、効果が大きいのは2番目と3番目です。行き先選びに時間をかけるより、カレンダー上で1日動かすほうが費用に直結します。
連休の性格ごとの違いは、シルバーウィークの旅行先と穴場や年末年始の旅行で穴場を選ぶでも扱っています。同じ考え方が別の連休でも使えるか、読み比べてみるのも手です。
よくある質問
ゴールデンウィークの穴場はいつ決めればいいですか?
祝日の日付は法律で決まっているため、前年の秋には連休の形がわかります。宿の在庫が動く前に日にちだけ先に決めておくと、選択肢が残っている状態で探せます。
連休中でも高速道路の割引は使えますか?
NEXCO東日本の発表では、ゴールデンウィーク期間中は休日割引が適用されない旨が案内されていました。適用の有無は年ごとに公式発表で確認してください。
渋滞を避けるなら何時に出発するのがいいですか?
渋滞予測は日付だけでなく時間帯も公表されます。要注意日を外せない場合は、公表されている混雑時間帯の前後にずらす方法が現実的です。
日帰りでも「旅行」として満足できますか?
観光庁の調査でも日帰り旅行の消費は5兆634億円あり、選択肢として定着しています。宿泊費が浮いた分を食事や体験に回す組み立てなら、満足度は保ちやすいでしょう。
まとめ
ゴールデンウィークの穴場探しは、地図ではなくカレンダーから始めるのが近道です。2027年は5月1日から5日までが5連休で、4月30日に1日休みを足せば7連休になります。渋滞予測の要注意日を外し、近場・後半ずらし・平日足しのどれかを選ぶ。手順はこれだけです。
要するに、行き先を粘って探すより日にちを1日動かすほうが効くということ。マネースタディ埼玉では今後も、公的データをもとにした旅費の抑え方を発信していきます。
この記事について
最終更新日:2026年9月15日/執筆:マネースタディ埼玉 編集部
※ 祝日・渋滞予測・割引制度の内容は、掲載時点で公表されている情報にもとづいています。2027年分の渋滞予測や割引の適用条件は、各社の公式発表で必ずご確認ください。
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